大口で差し出される年金の葉書...
疎地で高齢化が進んでいるせいか、年金に関する書類や案内の郵便物が大量に届きます。配る枚数が多いだけでなく、同じ地区でも家が点々としていて移動距離も長い。配達し終える頃には、心も体もクタクタです。
今日は年金について調べてみました。
「年金積立金管理運用独立行政法人」
GPIF(ジーピーアイエフ)
とも呼ばれています。
🔍 GPIFとは?
GPIFは、日本の公的年金(主に厚生年金・国民年金)の積立金を運用している機関です。つまり、「将来の年金を支払うための資金」を、株式や債券などで増やす役割を担っています。
⸻
🧩 どんなことをしているの?
• 年金積立金を「安全かつ効率的」に運用する
• 投資先は、日本国債、日本株、外国債券、外国株など
• 投資は長期的な視点で行われ、リスク分散が基本
⸻
💰 規模はどのくらい?
世界最大級の機関投資家で、2025年時点で約240兆円以上の資産を運用しています。これは日本の国家予算に匹敵する規模です。
⸻
📈 成績はどうなの?
2023年度は年率10%以上の運用益を出していて、過去10年ほどの平均でも4〜5%前後の年利で推移しており、長期的には堅調です。
⸻
👥 誰のために運用しているの?
あなたを含めた、すべての年金加入者(将来の受給者)のためです。
💼「お金を投資して増やす」こと
たとえば、GPIFには国民から預かった年金の積立金がたくさんあります。
このお金を、ただ銀行に預けておくのではなく、以下のような「投資商品」に振り分けて運用しています:
⸻
🔢 GPIFの主な投資先(運用先)
資産の種類 | 具体例 | 特徴 |
日本国債(国内債券) | 日本政府が発行する借金 | 安全だけど利回り低い |
日本株(国内株式) | トヨタ、ソニーなど | 成長すれば高いリターン |
外国債券 | 米国債など | 分散投資・為替リスクあり |
外国株式 | アップル、マイクロソフトなど | 高成長企業も多い |
🛠 具体的にどんな「運用」か?
1. 資産の配分を決める(アセットアロケーション)
→ 例えば「国内債券25%、国内株式25%、外国債券25%、外国株式25%」のように分ける。
2. 実際の売買は民間の運用会社に委託
→ GPIF自身は個別株を売買しません。野村アセットやブラックロックなどに運用を任せています。
3. パフォーマンスをチェックしてリバランス
→ 株が上がりすぎて割合が偏ったら売却してバランスを取り直す。
⸻
💡 たとえるなら…
GPIFは、巨大な「年金の資金を預かるファンドマネージャー」で、
安全・効率的にお金を働かせて、将来の年金支払いに備えて資金を増やしているというわけです。
💰 GPIFが運用しているお金の「出どころ」は?
それは主に 「私たちが払っている年金保険料」 です。
⸻
👛 元のお金の正体は?
GPIFが運用している資金(年金積立金)は、次のようなお金が元になっています:
お金の出どころ | 内容 |
🧑💼 労働者の保険料 | 毎月の給料から天引きされる「厚生年金保険料」など |
🏢 会社の負担分 | 会社が半分負担している年金保険料 |
👴 昔の積立金 | 少子高齢化が進む前に積み立てられた資金 |
💵 一部税金(補填分) | 年金制度を維持するために国が補助する部分(基礎年金など) |
💡 イメージしやすい言い方
私たちが毎月払っている年金保険料を、ただ寝かせておくのではなく、
専門家が投資で運用して「将来の年金を安定して支払えるようにしている」ってこと。
結局は、投資で利益を増やしているのですね!!!
参考までに...
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の年間実績
• 年間運用収益額:1兆7334億円(収益率 約+0.71%)
• 第4四半期(2025年1〜3月)は約8兆8152億円の赤字となり、収益率が−3.41%。特に**外国株式(−5.98%)、国内株式(−3.50%)**など資産全体でマイナス運用に
• 年間で見れば前年(2023年度:45兆円超の巨額益)の反動で縮小したものの、
5年連続の黒字を維持
• 2025年3月末の資産残高は約249兆7821億円。23年度末の258兆円台から減少
📌 直近の運用成績(2025年度第1四半期:2025年4〜6月)
• 運用収益額:+10兆2054億円
• 運用収益率(単独):+4.09%(通年換算では+4.33%)
• 総資産額:260兆0243億円(2025年6月末時点)
次元が違いすぎる...
年金がもらえないと不安になっているけれど、この額を見ちゃうと少しホッとしちゃうのが本音です。
最後にウォーレンバフェットさんの名言を紹介します。
「株を10年間所有する気がないのなら、10分でさえ考えるな。」
株式投資は長期で運用するのが鉄則なんですね。
コメント